最近読んだニュースレターの中で、とても心に残る表現がありました。
「都市は単なるインフラの集合体ではなく、人と人、人と場所の関係性で成り立っている」
この言葉を読んだとき、自分が都市開発に感じていた違和感の正体が少し見えた気がしました。
▼私が都市開発に違和感を感じた話はこちら

華やかすぎる未来都市に感じた違和感──AIと話す都市開発のこと
先日、高輪ゲートウェイシティに行ってきました。これからまだ広がろうとしている工事をみながら、ふとこんな疑問が浮かびました。「こんなに華やかで大きな街、本当に私たちの暮らしに必要なのかな?」
『Ideas for Good』というニュースレターで紹介されていた都市の様子は、どこか温度を感じるものでした。
「街は通過するものではなく、感じ取るもの」
匂い、風、移動……身体感覚で街とつながる表現がとても印象的でした。
便利で洗練された都市を用意して、私たちの日常を勝手に当てはめられている居心地の悪さ。
私はそこに違和感を覚えていたのだと思います。
このニュースレターは、そんな“都市の居心地”、について改めて考えるきっかけになりました。

「街を感じ取る」という視点が、都市との関係をやわらかくしてくれるように思います。
高輪ゲートウェイシティを歩いたとき、そびえるビルには少し距離を感じたけれど、
広場の一角では、噴水のまわりではしゃぐ子どもや、ベンチでゆったりと過ごす人の姿が想像できました。
都市もまた、人の営みが重なって、温度を帯びていくものなのかもしれません。
ニュースレターでは他にこんな話題も。興味深い内容に引き込まれました。
・今パリ市や世界中の都市で進められている「15分都市」の取り組み
・スウェーデン・マルメで行われている「Drawing your walk」というプロジェクト
・シチュアショニストとは
▼気になる方は、ぜひ読んでみてください。

人はなぜ歩き、なぜ自転車に乗るのか。「移動」が再構築する人と都市の関係性
by Erika Tomiyama
風が心地よい季節、街歩きしてみませんか。
そこにしかない匂いや音、人の気配に出会えるかもしれません。
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