東京建築祭2025レポート:内田ゴシックにふれる東大理学部2号館見学

理学部にたどり着く前に撮影した、同じ“内田ゴシック”の工学部
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建築祭の魅力にひかれて、東大へ

今年で2回目となる「東京建築祭」。申込不要で建築内を見学できる「特別公開・特別展示」が多数あり、建築好きには嬉しい企画です。
私は、東京大学理学部2号館を見学してきました。
土曜日でもあり、静かなキャンパスを想像して訪れたら、驚きの光景が広がっていました。

申込不要!建築好き必見の東京建築祭とは?

建築から、ひとを感じる、まちを知る。
東京の建築とまちを楽しみながら、未来へつながる祭りをお届けします。
建築は、まちに息づく人、社会、文化とともに生きています。東京建築祭では、東京の多彩な建築を体験し、そこに関わる人々に触れることで、参加者それぞれが、新たな視点でまちの魅力を再発見することを目指しています。

東京建築祭パンフレットより

▼東京建築祭2025オフィシャルサイト

東京建築祭2025
建築から、ひとを感じる、まちを知る。普段は入れない場所や、知られなかったエピソードに触れ、 建築を楽しみ、まちに親しむ祭...

2025.5/25終了しました。

普段は見ることの出来ない貴重な場所を申し込み不要で参加できるプログラムが多く、驚きました。
80カ所以上あるイベント場所から私がピックアップしたのは3つ。

・三越劇場 
世界でも類をみない百貨店の中の劇場。優れた装飾様式、ステンドグラスの天井。

・鳳明館 本館
築120年、明治の下宿の面影を残す貴重な旅館建築。

・東京大学 理学部2号館 
内田祥三による設計。創建当時の趣を色濃く残す螺旋階段や、歴史ある4F講堂。

しかし残念なことに、三越劇場と鳳明館は当日の「順番待ち申込み」が必要で私は出遅れて受付終了でした。

キャンパスは人・人・人──まさかの五月祭とバッティング!

東京大学は歴史的建造物が数多く存在するため、早めに行ってキャンパス内を見て周ろうと思っていました。静かなキャンパスを予想して東京大学に入って目にしたのは、なんと人、人、人、大勢の人。
なんとこの日は、本郷キャンパスの5月祭でした。
キャンパスいたるところに学生出店のテントとあふれる人。歩くのも困難なほどです。
そして理学部に行くはずが、私は誤って工学部へ着いてしまうのでした。

見学前に迷子!?東大キャンパスでの30分間

涼しかったはずのこの日、人混みを歩いていたらいつの間にか汗だくです。
焦る気持ちを抑え目的地の理学部を目指しながらも、途中気になる建築を写真に収めたりしました。

工学部のエントランス
工学部 階段
工学部 館内
外にはたくさんの人・人・人
「法文学部2号館」ゴシック様式のアーケード

結局、キャンパス内を30分も歩き続け、理学部に到着した時には、見学開始時間をとっくに過ぎていました。

内田ゴシックが息づく理学部2号館の内部へ

すでに2号館前は見学待ちの行列が出来ていましたが、意外と列は早く動き、20分ほど並んで2号館に入れました。

エントランス 東京建築祭2025にて撮影
講堂 東京建築祭2025にて撮影

エントランス~螺旋階段~講堂、順路に従って自由に見学です。
人数を制限しながらの入館なので、ゆったりと見学出来ました。
「内田ゴシック」の特徴的なスタイルを持っている建物の内側を見る貴重な体験ができました。
螺旋階段好きとしても、満足の見学ができました。

螺旋階段 東京建築祭2025にて撮影
螺旋階段 東京建築祭2025にて撮影

理学部2号館を救え──歴史的建造物のいま

東京大学の象徴的な建物である理学部2号館は今、老朽化が進み存続の危機にあります。
建物の修繕・整備を行うため皆さんからの支援が必要と、この日も呼びかけがありました。

理学部外観 端正なスクラッチタイル
理学部外観 特徴的な角の円形

見学だけじゃない、未来への応援も体験に

貴重な建物を見学させていただいた感謝と存続の応援として微力ながら協力させていただきました。
現地での寄付には特製緑茶バッグの返礼がありました。

パンフと現地でいただいた建築写真ミニカード、理学部2号館のイラストがかわいい返礼品のお茶バッグ

▼「理学部2号館を救え!」寄付の詳細はこちら

理学部2号館を救え! | 東京大学基金

建築と出会い直す東京建築祭。また来年も。

楽しみにしていた建築祭、結局1カ所の見学だけとなりました。
次回は、ガイドツアーの体験もしたいです。申込みが必要なものは出遅れるので、申込不要なものとバランスよく、計画を立てないといけませんね。

これからも、建築を通して歴史や文化にふれる旅を、ゆっくり楽しんでいきたいと思います。

 

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▼東京建築祭 倉方俊輔実行委員長の本

▼建築散歩がもっと楽しくなるアイテム

▼身軽に出かけよう

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