森をつくる「三本の木」からはじまる希望──宮脇方式と未来への声

photo by ありのまま
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最近、小さな森のような場所に癒されることが多くなりました。
街中に緑があるだけで、なんだか心が落ち着くような気がします。
先日訪れた東陽町の森の中のカフェでくつろいだとき、「ある記事」を思い出しました。

▼東陽町の木立に囲まれたカフェの記事はこちら

街歩きのご褒美カフェ──東陽町「goodcoffee」で出会った都会の森
ここは高原のカフェ!?と錯覚してしまいそうだけど、実は都会の真ん中。 ギャラリーA4の帰り道、ふと立ち寄ったのは、緑に包まれた不思議な空間でした。

「生きる、を耕す。」を実践するgreenzのWEBマガジンGREEN WEEKLY
そこで紹介されていた記事に心を動かされました。
それが「ある記事」、宮脇方式のタイニーフォレストの紹介でした。

WEBマガジンGREEN WEEKLY

▼詳しい記事はこちら

小さくていい。パリのNPO団体「ブームフォレスト」が実践する宮脇方式のタイニーフォレストで、まちと人の心に樹を植える
この記事はgreenz peopleからのギフト(寄付)で届けられています。あなたもgreenz peopleになって、...

「宮脇方式のタイニーフォレスト」とは、都市部などに小さな本物の森を作るプロジェクト。
この記事を読んで、日本発の方法が世界中で活かされていることに感動しました。
そして宮脇方式のことをもっとよく知りたいと思いながらも日が過ぎてしまったのです。

小さな森から、未来の森へ

WEBマガジンでは宮脇方式のことが知れましたが、その名の由来である宮脇さんとはどんな人なのか。もっと知りたい、そんな思いがきっかけで、図書館で宮脇昭さんの本『三本の植樹から森は生まれる』を手に取りました。
そしてもう一冊、見覚えのある名前にふと手に取った本が、グレタ・トゥーンベリさんの『グレタの真実』。このお二人は偶然にも“地球環境の未来”について同じことを語っていたのでした。

宮脇方式とは? ──「本物の森」を取り戻す植樹法

よく「宮脇方式」といわれますが、何千年も続いてきた「森の掟」から私が学んだことを、皆さんに提案しているだけのことなのです。これは土地本来の防災・環境保全林の役割を果たし、管理費のかからない「本物の森づくり」です。

宮脇昭『三本の植樹から森は生まれる』 P58

厳しい環境に耐えられるその土地本来の木を植える。
競争しながら我慢・共生している自然の森の掟に従い混植・密植する。
あとは自然の管理・自然淘汰に任せる。
そして宮脇氏は、未来のいのちについても訴えます。

強い森を作ることは、自分のいのちを守ること。
そして木を植えることで、子供たちにいのちの大切さを教えていこう。
明日を健全に生き延びるためにまず木を植える、それは人が生きるための「いのちのあかし」だと。

▼三本の植樹から森は生まれる 宮脇昭 著

Amazon.co.jp : 三本の植樹から森は生まれる

グレタ・トゥーンベリの訴えと、重なる言葉

世界中の注目を集めたスピーチで有名なグレタ・トゥーンベリさん。
でも、実際に彼女が何を考え、どんな経緯で環境問題に立ち向かってきたのか、詳しく知る人は少ないかもしれません。私も名前だけの記憶でした。

グレタさんの『グレタの真実』読んで感じたのも、「行動すること」の大切さ。
グレタさんも宮脇さんも、自分にできることを見つけ、声をあげています。

▼グレタの真実 アンダシュ・ヘルベリ著(環境ジャーナリスト)

Amazon.co.jp: グレタの真実――3週間で世界を変えた少女の素顔 : アンダシュ・ヘルベリ, 西田佳子: 本
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未来のために、私にできる小さなこと

正しい現状を知ること、未来を考えること、自分が感じたことを発信することも行動のひとつ。植樹は自分には無理だと思っていましたが、宮脇さんの本によるとたくさんの機会がありそうです。
関心を持って身近な植物の世界を見渡してみよう、そんな気持ちからまず始めたいと思いました。

WEBマガジンの記事をきっかけに読んだ二冊の本は、気候・環境問題を切実に訴えるだけではありませんでした。二人が伝えようとしているのは「私たちが変わる必要がある」ということ。

宮脇方式はすでに世界に広がり、グレタさんの声は政治を動かしました。
そんな大きな動きのあとに、静かに何かを感じた人が、小さくても行動を始める。
そうやって未来は、少しずつ変わっていくのかもしれません。

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