映画情報で変わったタイトルに目が止まりました。『シンシン/SING SING』何の言葉だろう。
ちょっと可愛らしい言葉の響きとは対照的な、驚きの場所の名でした。
映画『シンシン/SING SING』
あらすじ
NY、<シンシン刑務所>。無実の罪で収監された男ディヴァインGは、刑務所内の収監者更生プログラムである<舞台演劇>グループに所属し、仲間たちと日々演劇に取り組むことで僅かながらに生きる希望を見出していた。そんなある日、刑務所いちの悪党として恐れられている男クラレンス・マクリン、通称“ディヴァイン・アイ“が演劇グループに参加することになる。そして次に控える新たな演目に向けての準備が始まるが――。
GAGA公式サイト
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感想
演劇が更生プログラムになっているという設定に惹かれ、物語の行方に興味が湧きました。
暴力的な描写はなく、全編を通して「対話の力」が中心に描かれています。
メンバーたちは、演劇を通じて唯一の「自分らしさ」を表現できる時間を手にしています。
屈強なギャングでさえ、全てを諦めることで、崩れそうな心の平静を保っているように思えました。
仲間と共に演劇に向き合うことで、彼らは自分を縛っていた過去やしがらみから少しずつ解き放たれていきます。失望や悲しみを分かち合いながら築かれた友情は、やがて希望となって広がり、ラストシーンの二人の表情が胸に残りました。

物語の鍵を握る俳優
本人役として俳優デビューを果たしたクラレンス・マクリンへのインタビュー記事がとても面白かったので紹介します。映画を観てから、余韻に浸って読むと理解が深まるのでお勧めです。
▼VOGUE JAPANのインタビュー記事

日本でも始まっているプログラム
日本でも更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムが唯一導入されている施設があり、映画化されていることを知りました。
まずは現実を知ることが大切。鑑賞後はまたレポートしたいと思います。
▽映画『プリズン・サークル』公式

まずは本を読みたいという方、『プリズン・サークル』の本はこちらから
映画が問いかけてくること
自分の弱さを受け入れることは、強くあること以上に難しいかもしれません。
でも、それこそが「人間らしさ」であり、仲間がいれば、少しずつ前に進める。
映画『シンシン』は、そんな問いを私たちに静かに投げかけてきます。
人と向き合い、自分自身とも向き合う時間を持てているだろうか――。
日々の中で、自分を少しずつ認めてあげること。
それは、私たち一人ひとりにできる、小さな更生かもしれません。
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梅雨時期の休日には、映画鑑賞がいいですね。
映画鑑賞している間に、洗濯物はサーキュレーターに乾かしてもらいましょう!
部屋干し消臭対策には除湿も万全に
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