私は子供の頃、家にあった江戸川乱歩の本、少年探偵団シリーズをよく読んでいました。
家に一人でいる時は、その独特な怖い表紙と目が合わないようにしていた懐かしい思い出があります。
旧江戸川乱歩邸が改修工事を経て2025年5月19日にリニューアルオープンしたことを知りました。
タイミング良く立教大学の展覧会に行く予定があったので、あの頃を思い出してみたくて旧江戸川乱歩邸にも行ってみました。
▽立教大学の展覧会『細野さんと晴臣くん』 私の記事はこちら

ようやく落ち着いた“終の住処”
江戸川乱歩のペンネームの由来は、小説家のエドガー・アラン・ポーのもじりで有名。
そして、引っ越し魔でも有名でしたが、この家では亡くなるまでの約30年間、腰を据えて執筆しました。
私は数年前に偶然通りかかってこの家の存在は知っていたのですが、今まで入館したことはありません。
当然のことですが、小説に出てくるようなおどろおどろしい雰囲気はありません。ちょっと期待しましたが、、、。
玄関アプローチが美しい静かな環境の家でした。

▽立教大学から徒歩3分 大衆文化研究センター(旧江戸川乱歩邸)公式

旧江戸川乱歩邸の一般公開について
- 開館日:月、水、金曜日(祝日の場合は休館になります。)※お気を付けください。
- 通常開館時間:10時30分~16時00分
- 無料・予約不要
乱歩の生涯と暮らし
二つある展示室では、江戸川乱歩の生涯が知れる展示、自筆原稿、そして再現されたこたつのある書斎を見られます。
旧寝室では光学機器に関心があった乱歩自身が撮影したフィルム映像が流されています。この家の前で撮影されたお孫さんの入学式当日の様子などが見られました。優しいおじいちゃんですね。
※写真撮影可能な場所は限られていますので、注意が必要です。


朗読劇『幽霊』の迫力
YouTubeで公開中の 吉野裕行さんによる朗読劇『幽霊』が邸内「文庫」で上映していました。
タイミングよく13時からの回で観ることが出来ました。
朗読劇を観るのは初めてでしたが、こんなに迫力があって面白いものだとは思いませんでした。
吉野裕行さんお一人で何役も声色で演じ分けされているのが見ものです。
【日時】2025年6月9日~30日の毎週月曜日、各日11時/13時/15時開始(各回20分)
▽旧江戸川乱歩邸 公式X
ブルーが映える応接室
応接室は乱歩自ら設計し増築した洋館の1F。
ペルシャ絨毯に上品な調度品が並ぶ、明るくシックな空間でした。
板壁にソファのブルー、私が大好きな組み合わせのインテリアに思わずため息がもれました。



少年探偵団 あの装画は健在
少年探偵団シリーズは、あの頃の装丁や挿絵をそのままに、文庫で復活していました。
あの表紙の不気味な影や鋭いまなざしは、そこに触れるのもためらうほどの存在感がありました。
装画そのものが、物語の一部のようだったのです。
ポプラ社のサイトでシリーズの全装画が見られます。
私が怖かったのは、地底の魔術王と魔人ゴングでした。今も目は合わせなくないな。
最後に
展覧会『細野さんと晴臣くん』と江戸川乱歩邸で、自分の懐かしい思い出がよみがえりました。
なぜか家にたくさんあった少年探偵団シリーズを繰り返し読んで、探偵小説が好きになったのでした。
朗読劇を観て、久しぶりに探偵小説を読みたくなり、『幽霊』を含む『明智小五郎事件簿』を図書館で借りました。これから読むのが楽しみです。
私のように少年探偵団シリーズに夢中になった方、文庫で読み返してみませんか。
あの頃の自分に、そっと会いに行くような読書体験になるかもしれません。
・・・・・
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■暑い日は家の中で江戸川乱歩作品の映画やマンガでも
マンガ「文豪ストレイドッグス」で江戸川乱歩が活躍する、シーズン1の5話を観ました~!

■そろそろ夏休みの計画も!
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